ミューラー・リヤー錯視


ミューラー・リヤー錯視(2014/05/06掲載)(2015/06/08説明文訂正)

-解説-
二本の水平線は物理的にどちらも同じ長さだが、両端にある矢羽の尖端が外に向いている方(上図)は短く見え、矢羽の尖端が内に向いている方(下図)は長く見える。

ミュラーリヤー錯視1

ミューラーリヤー錯視2

ミュラーリヤー錯視3

コメント:有名なのは矢羽が水平線に完全にくっついている図だけど、ここに書いた図のように矢羽が少し離れている方が水平線の端から端までの長さが明確になるから好き。

[戻る]


やじろべえ(2014/05/06掲載)

-解説-
ミューラー・リヤー錯視がどれだけふざけても生じるか試してみた図。
曲線の腕の方では錯覚があまり生じない?

やじろべえ

コメント:今は亡き三善晃の作曲した同タイトルの合唱曲に「両手に荷物!たちんぼう!」と叫ぶ部分がある、のを思い出した。

[戻る]


金屏風と矢羽(2014/05/06掲載)(2015/06/08説明文訂正)

-解説-
ミューラー・リヤー錯視を遠近説で説明する研究者もいる。
以下の金屏風を見るとわかるように、湯呑を手前に置いた二本の垂直線のうち、矢羽の先端が外に向いている方(左図)はでっぱり、内に向いている方(右図)はへこみに見える。
でっぱりの垂直線分は観察者側に近くに、へこみの垂直線分は観察者側から遠くにあるように見える。
もし二本の垂直線が実際に同じ長さであるのなら、遠くにある線は近くにある線よりも短く描かれなければならない。
しかし二本の垂直線が同じ長さに描かれているということは、遠くにある(へこみの)垂直線分が近くにある(でっぱりの)垂直線分よりも実際には長いことを意味する(そしてそう見える)。
通常の(線画のみの)錯視図形を見た時には奥行きの印象は生じないが、奥行き手がかりに基づく長さの補正だけは生じてしまう。つまり、当該の錯覚では、矢羽の示唆する奥行き手がかりに基づいて遠くにあるものは長く、近くにあるものは短く見えるように補正がかかる。結果として錯覚が生じる。
ここでは大雑把に説明しているだけなので詳しくは資料室に挙げた参考書を読んでください。

金屏風と矢羽1

金屏風と矢羽2

コメント:日本人なので和と錯覚の融合もいいかと。

[戻る]



© Tsuyoshi Kuroda All Rights Reserved.