ゲシュタルト原理
近接(2014/05/13掲載)
-解説-
互いに近接した要素(線分やドット)はまとまりをなして見え、離れた要素とは異なるまとまりに属しているように見える。
コメント:このページではゲシュタルト要因をどばっと紹介します。
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類同(2014/05/13掲載)
-解説-
色といった属性の類似した要素(線分やドット)はまとまりをなして見え、類似しない要素とは異なるまとまりに属しているように見える。
コメント:自分の印象ですが、国内の視覚領域では「類同の要因」のように「要因」を使うのが主流のようです。「法則」や「原理」とも言います。聴覚では「原理」を使う場合が多いので、もともと聴覚の研究をしていた自分は言葉遣いが結構適当。
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閉合(2014/05/13掲載)
-解説-
閉じた領域をなす要素同士はまとまりをなして見えやすい。
コメント:左図では(切れ端が寄っているので)閉合は近接の要因と切り離せないんじゃね?って思えるかもしれないけど、右図ではよく見ると近接よりも閉合の方が優先されているまとまりがあり、やはり二つは別の要因として考えた方が良い。ってことに作ってから気づいた。
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良い連続(2014/05/13掲載)
-解説-
急激な変化を生じない(なめらかな)連なりになる要素同士がまとまりをなして知覚されやすい。AはB1とB2が組み合わさっているように見え、C1+C2やD1+D2のようには見えにくい。
コメント:「良い」って何だ?って思うよね。うん。
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共通運命(2014/05/13掲載)
-解説-
以下の静止画では特定のまとまりを知覚することはないが、その下の動画のように一部のドットが同じ方向に動くと(この場合は回転運動)、それらがまとまりをなしているように見える。
コメント:意外に作るのが難しかったのがこれ。もっといい感じにできないものか。
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空模様(2014/05/13掲載)
-解説-
まずは前知識なしに下図に描かれているものを見る。
閉合の要因が強く働く例を示している。
意味のない(虫のような?)模様が左上に見えるが、これはmileという単語と、それを上下逆さまにしたものとをつなぎ合わせて作った。
反転文字同士が閉じた領域をなし、 閉合の要因によりまとまりをなして見えることで、英単語というよく目にするものでも認識しにくくなってしまう。
これに類する現象はWertheimer (1923) により報告されており、そこではWとMをつなぎ合わせている。
Wertheimer, M.
(1923). Untersuchungen zur Lehre von der Gestalt, II. Psychologische
Forschung, 4, 301-350. [translated in Ellis, W. D. (Ed.) (1938).
A source book of Gestalt Psychology (pp. 71-88). London, England: Kegan
Paul, Trench, Trubner & Company.]
もう一つ、学部時代の講義でmenをつなぎ合わせたものを見たことがあり、上の図はそれを参考にしているが、原典は調査中である(おそらく20世紀前半の研究であろうと)。いずれも普通の線画である。
コメント:他の現象とは違って世界中に浸透した(オリジナルが明確な)知識とは言い難いので知る限りの原典の情報を示した。このように詳しく記さないと首チョンパ(古い)になるので、ホームページ作成は命がけ?
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