音の高さと大きさ


周波数と振幅(2014/11/04掲載)

-解説-
ここで扱うのは特別な現象ではなく、音のごく基礎的な事柄についてである。
以下の図に正弦波音(純音)の振幅と周波数が変わることにより時間波形がどのように変化するのかを示した。
下から上に行くほど振幅が高くなり、左から右に行くほど周波数が高くなる。
振幅の値が高くなるほど音が大きく聴こえ、周波数の値が高くなるほど音が高く聴こえる。
このことを図の下のリンクから音を聴くことで確かめる。

周波数と振幅
(音量に注意!)
1. 500 Hz 振幅高                     2. 1000 Hz 振幅高                    3. 1500 Hz 振幅高   
   

4. 500 Hz 振幅中                     5. 1000 Hz 振幅中                    6. 1500 Hz 振幅中   
   

7. 500 Hz 振幅低                     8. 1000 Hz 振幅低                    9. 1500 Hz 振幅低    
   


コメント:普通の心理学の教科書では時間波形が正弦波として観測される音を純音と呼んでいる。だけど、このデモのように長さに限りのある音に対して純音という言葉を使うことはできないらしい(正弦波の式が無限長を仮定しているので)。数十から数百ミリ秒の音にはトーンバーストという言葉が使われることがあるけど、そんなフレイムバーストみたいなカタカナ語をそのまま採用するのは自分には抵抗があったので、大学院時代の指導教員と話したときにsinusoidal soundにあたる正弦波音という言葉を使うのが良いのではないかという話になったけど、どんなものか。

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