色の知覚


色の順応と残像(2014/11/04掲載)

-解説-
ある特定の色をしばらく見続けて順応した後に無彩色の画像を見ると、先に見た色とは補色の関係にある色が残像として見える。
次の画像の十字点を注視し続ける。
#目が疲れないように、遠くを見るようにして注視してください。






これは二つの画像を交互に表示したものである。
hue_reversegray_scale

この二つのうち左は下に示す元の画像の色相を反転させたものであり(Inkscapeの「色相反転」を使用)、右は彩度を除去したものである。しかし色相を反転した図形に順応した後では、無彩色であるはずの画像が元の画像に近い色彩を帯びているように見える(効果はそこまで長くないかもしれない)。

original





以下は色相だけではなく輝度も含めて(階調)反転させたものである(Inkscapeの「反転」を使用)。
同じように残像が生じる。







以下は無彩色画像ではなく一様の灰色画像を続けた場合である。
輝度も含めて色相を反転した画像に続く場合には同じように残像が生じる。
順応時間は先の例よりも長めに設定してある。







(おまけ)
ただし、色相だけを反転させた画像の後に一様の灰色画像が続く場合には残像は何故かあまり生じない(少なくとも製作者には)。




コメント:最後の例で「何でー?」って思った直後に「輪郭情報がアレだもんね」ってテキトーなことを考えてそのまんま。

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